発達とは何か

  • 2020年11月4日
  • 2020年11月24日
  • 発達
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ここでは、小児科医・小児神経科医の視点からみた小児における発達とは何か、について記載しています。

はじめに

小児期は、心身ともに発育・発達し、人格・社会性が形成される時期です。

様々な環境や関わりとの相互作用により、発達していきます。

関わりは、新生児期・乳児期は主に大人(両親など)との関わりが主ですが、徐々にこども同士の関わりが始まっていきます。

これらの相互関係により、自分の肯定感・主体性を獲得して人の信頼感を積み重ねていきます。

こどもは、ひとりひとり異なる資質を備えており、発達の段階には個人差が大きいといえます。

乳幼児期

外界の環境を、感覚を用いて受容していく時期です。

視覚、嗅覚、聴覚、触覚を用いて受容した周囲の環境に対して、徐々に泣く・笑うなどの表情の変化から始まり、喃語、発語へと自ら発信するようになります。

発信は、初めは単純な要求から始まり、徐々に他者への働きかけに発展し相互関係へと発展します。

幼児期の経験を通して、自分で出来ることが増えて自律性が増していきます。

友達との遊びや行動を通して、社会性の基礎が築かれます。

学童期

徐々に言語能力が発展し、行動が社会へと広がる時期です。

集団や社会のルールを守る、規範などの基礎を形成します。

学童期の後半になると、抽象的な思考へと広がり、これまで自己の視点のみであった観点が、他者の視点に立った理解が確立します。

発達段階

粗大運動微細運動社会性言葉
出生
2か月あやすと笑う
4か月頚定(首がすわる)
5か月寝返り喃語
7か月支えなしで座る人見知り
8か月はいはい
10か月つかまり立ち
11か月伝い歩き
1歳独歩なぐり書き指差し
~1歳半2-3個の積み木をつむ簡単な言葉の理解意味のある言葉
2歳その場でジャンプ2語文
3歳ボールを投げる
階段の昇降
丸を書く
はさみで切る
トイレに行きたいことを他者に教える大小が分かる
色が分かる

あくまでこれらは目安になります。

記載している時期までにできないといけないわけではありません。