てんかんに関連した検査

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ここではてんかんに関連した検査についてお話したいと思います。

はじめに

私がこの記事を書こうと思った理由は、てんかんに関連した検査は「難しい」からです。

何が「難しい」かと言うと、検査を行う事という意味と、もうひとつは検査結果の解釈です。

てんかんに関連した検査で、一番イメージしやすいものがMRIやCTといった画像の検査と、なんといっても脳波だと思います。

ここでご注意頂きたいのは、このどちらの検査も重要なのですが、これらの検査のみでてんかんのことがすべてわかる訳ではないという点です。

検査も大切ですが、症状も大切

一番重要なのは発作という症状です。

もう少し付け加えるとしたら、発作を繰り返すという脳の状態を確認することです。

したがって、発作という症状がまずありきで、さらに検査により、これらの徴候・ヒントを検査でみいだそうをすることが重要になります。

例えば、脳波で脳の一部に問題がありそうな所見がある、画像検査で発作のもとになりそうな問題がある、などです。

しかし、検査で全く問題がないてんかんの方もいらっしゃいます。

逆に、てんかんの症状が全くないのに脳波に異常所見が認められることもあります。

特にそのような場合に発作の観察が重要がなるのです。

ただ、「観察しなくてはいけない!」とプレッシャーをかけるつもりはありません。

例えば、初めて発作を見たときは動揺してうまく観察できない方が普通だと思いますし、いつどこで発作が起きるかを予測することも難しいからです。

もし、発作に対応される方で、応急処置を優先しながらも、人手に余裕がある、などの場合は、動画の撮影を個人的にはお勧めしています。

動画には発作症状を確認するための情報がかなり増えるという利点があります。

前置きが長くなりましたが、ここでは検査の説明として、CT・MRIといった画像検査と、脳波検査について簡単に説明いたします。

画像検査(CT・MRI)

まず、画像検査ですが、色々な画像検査の種類があるものの現在日本で通常の医療機関で行われる頻度の多いものとしてCTとMRIがあります。

それぞれ長所と短所があります。CTの利点は撮影時間が比較的短いことです。そのため緊急検査で用いられることもあります。出血や骨折などの評価に強いものの、脳の構造の細かいところはよく見えないことがあります。放射線被ばくが存在します。

MRIは比較的撮影時間が長く、お子様の場合しっかりと動かない状態をキープする必要があります。多くの場合、撮影時間は30分前後かかります(検査時間は前後の準備の時間もありますのでそれ以上)。

当然、幼児以下の年齢のお子様の場合は、大きな音のする狭い機械のなかでじっとすることが難しいため、眠り薬を使用することが多いです。

MRIに放射線被ばくはありません。

CTでは見えにくい脳の構造が見えますので、てんかんの患者様には重要な検査といえます。

脳波

次に脳波検査ですが、頭皮にたくさんの電極をつけて脳の活動を評価する検査になります。

脳波は基本的に痛みはない検査です。

検査中に、目を開ける・閉じる、光がちかちかする、息をすったり吐いたりする、などのご協力を頂くことが多いです(こどもの場合は可能な限り行います)。

寝ている時の脳活動も重要ですので、検査中に寝て頂くと検査の質があがります。

検査中に動き回ってしまうと検査ができないためしばらくじっとできない場合は、眠り薬を使うことが多いです。

検査の際に使用する眠り薬については、当サイトの「検査で使用する眠り薬」という記事をご参照下さい。

まとめますと脳波検査は、

痛くない、放射線もでない(医学的には侵襲性が低いといいます)、安全な検査で、たくさんの情報が得られる良い検査です。

しかし、じっとしてないと記録できない(眠り薬を使うというデメリット)、時間と手間がかかる、などのデメリットがあります。

医療者側としては、その解釈が難しい、検査で分かることに限界がある=すべてのことがわかる訳ではない(例えば、脳波所見のみでてんかんの診断はできない、次の発作を完全に予測することはできない、など)という難しさもあります。

最後に

てんかんに関連した検査について簡単に記載しました。

あくまでここに記載したことは検査の一般的な事項であり、各医療施設で検査の実施に関して異なることがあります。

検査の際にご不明な点やご不安な点がある場合には、その施設でご確認することをお勧めします。