遅発性小児後頭葉てんかん(Gastaut型)

ここでは、Gastaut型遅発性小児後頭葉てんかんについて説明しています。

概要

好発年齢は8~9歳です。

発作は、後頭葉てんかんの亜型であり、視覚症状から始まることが多いです。

視覚症状は、単純な要素性幻視が多いが盲となることもあります。

発作中に偏視や向反を伴うことがあります。

発作は主に覚醒時にみられ、頻度が多いと連日になることがあります。

また、発作後に頭痛を認めることが多いです。

けいれん性疾患の家族歴を認めることが多いです。

脳波では、閉眼により後頭部の棘波、もしくは2~3Hz棘徐波複合が誘発されます。

他の症候性後頭葉てんかんとの鑑別のため頭部画像検査を検討します。

予後は様々で、薬剤に反応することもあれば、まれに難治の場合やCSWSへ移行する場合があります。