この記事では、てんかんに関連した症候群として神経皮膚症候群について説明します。
はじめに
神経皮膚症候群は、神経と皮膚のご病気が併存している疾患をまとめて呼称した症候群です。
神経と皮膚のご病気は一見関係なさそうにみえますが、お母さんのおなかのなかで赤ちゃん体が作られる際に、外胚葉という共通の部位から発生するため、神経と皮膚のご病気が共存することがあります。
代表的な疾患として神経線維腫症や結節性硬化症、Sturge-Weber症候群などがあります。
これらの疾患は、てんかんを高率に合併することが特徴です。
各論
各種の疾患は、それぞれの記事を参照頂ければと思います。
これら以外にも、伊藤白斑や色素性乾皮症、ポルフィリン症、線状脂腺母斑症候群、PHACES症候群などがあります。
神経と皮膚以外の合併症も大切で、多くの場合に全身の管理が必要となります。
医療機関からの視点で行くと、様々な診療科が連携して関わる症候群であるといえると思います。
各種の疾患は、神経皮膚症候群ということは共通していても、症状がかなり異なりますし、また出生からの経過(進行性かどうか)も異なります。
さらに、遺伝性も様々です。
ここでは大切な点としては、てんかんの診療の際には皮膚所見に気を配ることであると思います。
それぞれの症状は、当サイトの記事もご参照下さい。