身震い発作(シャダリング)

乳幼児期には、大人と違った動きがみられて、てんかんと間違われる、もしくはけいれんではないかと思われることがあります。

その代表的なものにぶるぶると数秒間ふるえるような動きを呈する身震い発作(みぶるいほっさ)、(シャダリングともいいます)があります。

ここでは、てんかん発作に間違われやすい動きとして、身震い発作(シャダリング・shuddering)について解説したいと思います。

身震い発作とは

何歳くらいに多い?

身震い発作は乳児期から幼児期前半、とくに生後6カ月から1歳くらいまでに多くみられます。

どのような動きか?

突然、頭部や両手などをこきざみに震えて、力を入れるような数秒間~10秒程度の動きが特徴です。

実際に見て頂くとよく分かるのはないかと思います。

引用:Youtube

1日に何回もみられることもありますが、これらの動きは良く観察すると、動きの方向や持続などに一貫性がないです。

ぶるぶると震えている時に意識を失ったり、どこかをぶつけてけがをすることは通常ありません。

また、この動きがでる前後はけろっとして苦痛な感じはありません。

どのような特徴があるか

身震い発作は離乳食を食べている時に多いと言われています。

この動きがみられる頻度は、人により、日により様々です。

多い時には1日100回以上のこともあります。

身震い発作がどれくらいの頻度で発症されるのかはよく分かっていません。

過去の報告では、あまり珍しいものではないという報告もあります [J Paediatr Child Health 2000;36:244-8.]。

てんかん発作はではなく、年齢を経るにしたがい自然に消失していきます。

身震い発作の原因はよく分かっていません。

「(姿勢時)振戦」という不随意運動を家族歴にもっている場合があり、「振戦」と何らかの関係があるのではないかという説もあります [Neurology 1992;42:258-9.](関係ないという報告もあります [Pediatrics 2004;114:1203-5.])。

診断は?

原則的に脳波などの検査に異常を認めません。

特徴的な上記の情報をもとに判断していきますが、今回も動画が役に立つことがあります。

例えば食事中に多ければ、離乳食を食べている様子を動画に撮り、動きが撮影中に出現すれば、診断のヒントになり得ます。

非典型例や、動きが悪くなっていく場合などは、身震い発作の診断を見直し、てんかんを含めたそれ以外の疾患についても検討する必要があります。

治療は?

身震い発作の場合、治療は必要ありません。

このように不要な治療を避けるためにも適切な診断は大切です。

もし、繰り返す場合や上記から外れるような場合は、動画の撮影をトライしながら受診をご検討頂くことをお勧めします。